百三十一回目 あがりトップの仕掛け ☆イーシャンテンの構え方・その6(実戦編)☆

本年度より、実際の対局牌譜を例題にして、何を理由に、どんな打牌を選択したかを検討しています。

今回は、2003年度ミューカップイン大阪決勝戦の牌譜より山本ツアーの打ち筋を例題にします。

役満も飛び出るミューカップ史上最多局数の21局にも及ぶ壮絶な決勝戦のオーラス

トータルトップで迎えた山本ツアーは、私の親を流しさえすれば優勝確定という状況です。

そこで手にした配牌が、

三萬六萬七萬七萬七萬三索三索五索六索七索九索北白 ドラ北

 

第1ツモに五萬をツモると、第1打からドラの北を打牌する山本ツアー。

東をツモ切りした後、ツモ一萬→打九索で、

以下のイーシャンテンの手牌となった。
   
図 ドラ北

一萬三萬五萬六萬七萬七萬七萬三索三索五索六索七索白 ツモ三筒

 

役なしのイーシャンテンになったところで、

上家から、四萬が捨てられた。

仕掛けたところでイーシャンテンであることにかわりはないが、

タンヤオがキープできるメリットもある。

ここまでの捨て牌は以下の通り。

東家   
木村 和幸
15000
一索東發二筒
南家    
須藤 浩
37400
九索白一索一索
西家   
忍田 幸夫
24100
二萬八萬中四萬
北家   
山本 裕司
43500
北東九索 

それでは、今週の問題です。

以上の状況下から、四萬を山本ツアーが仕掛けたかどうかを推理してください。