百三十回目 丁寧な打牌選択 ☆イーシャンテンの構え方・その6(実戦編)☆

本年度より、実際の対局牌譜を例題にして、

何を理由に、どんな打牌を選択したかを

検討しています。
 
今回は、2003年度ミューカップイン東京決勝戦の牌譜より

小林ツアーの打ち筋を例題にします。

ミューカップイン東京の連覇をかけた小林ツアー(現認定プロ)が

トータルトップでむかえた決勝戦、先行したものの

須藤泰久選手の猛攻にあい、オーラスではついにトータルで4.1P

逆転を許してしまった絶体絶命の状況です。

そこで手にした配牌が、

四萬六萬八萬二筒六筒一索三索三索九索南北白發 ドラ一筒

ドラもないバラバラの手牌でした。

しかし、最後まで諦めない小林ツアーはこの手牌を

丁寧に打ち回してあがりきり

見事、再逆転を果たします。

それでは、10巡目の牌姿をみてください。

図 ドラ一筒

四萬四萬六萬八萬一筒一筒二筒三筒六筒八筒三索四索五索 ツモ三筒

丁寧に打ち進め、あのバラバラの手牌が

好形とはいい難いもののイーシャンテンにたどりつきました。

条件を満たすため、できればドラを2枚使い切りたいところに、

三筒をツモってきました。

ここまでの捨て牌は以下の通り。

東家       
須藤 泰久
38300
九筒一索東九索一筒白七筒五萬西西
南家         
小林 剛
26900
北九索一萬白發南九萬一索三索 
西家       
寺本 喜一
36900
七索七萬四索三萬九索白四索九萬東 
北家         
二見 大輔
17900
八筒二筒五筒六筒七索四索白二萬七筒 

 

それでは、今週の問題です。

以上の状況下から、小林ツアーがが選んだ打牌を推理してください。
(回答は次のページ)