百三十三回目 役満条件での打ち方 ☆イーシャンテンの構え方・その6(実戦編)☆

【解答】百三十三回目 役満条件での打ち方

図 ドラ二萬

四萬五萬六萬七筒七筒七筒五索五索五索東東白白 ツモ九索

 

答え 四萬切り

役満が必要な条件なので、このテンパイを維持することに意味がなく、四暗刻を目指すならば、山に残っていそうな牌を残していくしかありません。

もう一度捨て牌を見渡してみると、

東家    
山本 裕司
17000
西二筒白七索七萬四索一索
南家      
黒澤 耕一郎
37400
北九筒發二索發九萬一萬
西家     
伊東 直毅
42000
西北九萬東發八索八筒
北家     
忍田 幸夫
23600
西西一萬七索三索八筒 

ソウズの上が安い場なので、九索は山に眠っている可能性が高いと考えたのでしょう。

現に、この時点で九索は山に3枚とも生きていました。

マンズのどれを切るかは、ほとんど推理できる材料がありませんが、結果的に打牌した四萬は、すでに2枚他家に使われており、暗刻にはなることのない、最善手でした。

次巡には、五萬を重ねて、打六萬

さらに3巡後に、五萬を暗刻にし、打九索

ついにツモリ四暗刻のテンパイを果たします。

五萬五萬五萬七筒七筒七筒五索五索五索東東白白

13巡目に親から当たり牌の白が ツモ切られますが、当然の見逃し。

そして、15巡目に1枚切れの東を見事ツモあがり、オーラス役満ツモ条件をクリアしてのミューカップ史上に残るドラマティックな大逆転劇を演じました。

役満条件を諦めずに狙った執念と冷静な読みが生み出した奇跡的な牌譜であるといえるでしょう。