佐藤崇の第35期最高位決定戦自戦記②

次のツモはなんとドラの二索。更に八萬九筒六筒と引き入れ12巡目にリーチ。

七萬八萬六筒六筒六筒七筒八筒九筒二索二索二索三索三索

場況も含めてかなりの好感触も、ツモる機会さえ与えられなかった。
同巡水巻がツモ。

二筒三筒四筒三索三索五索六索六索七索七索八索北北 ツモ北

内心舌打ちするも、北三索が生牌にも関わらずリーチに踏み込めなかったのは、恐らく私の捨て牌の圧力に屈してのものと勝手に解釈し、自分を慰める。
まあ水巻も少し慎重になっているのだろう。精神的なダメージはない。

次局は飯田のリーチに全員が受けに回り流局。
次局も飯田の親番リーチが流局。
更に飯田の親番リーチが流局。

しかしこの間、飯田の点棒は2000点しか増えていない。

リーチにきちんと対応しながら、誰かがことごとくテンパイを入れているからである。

麻雀というゲームは、対戦相手が強化されるほど自分の思惑通りに事が運ばなくなるゲームである。誰かのリーチや仕掛けに、単純に全員が屈するケースは中々見られなくなってくる。
鳴きたい牌が出ない。あがれると踏んだものがあがれない。一人テンパイかと思っても誰か一人は手を開ける…そういったケースが必然増えてくる。

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